メンタルヘルス不調で休んでいる従業員の復職支援について解説する動画の第5回をアップしました。今回は、生活記録表を用いて、復職可否の判断を行う方法について説明します。
復職可能かどうかは「生活リズムの回復」に注目する
メンタルヘルス不調には、家の中でゆっくり過ごせるようになる「日常生活レベル」、復職を開始できる「出社可能レベル」、以前と同じように仕事ができる通常就業レベル」の3つのレベルがあります。復職の時期を判断するには、「日常生活レベル」と「出社可能レベル」の違いををきちんと見極めることが大切です。
生活記録表を用いた復職判定
「出社可能レベル」になっているかどうかを判断するためには「生活リズム」の回復に注目します。そのため、休職している従業員に「生活記録表」を記入してもらいます。生活記録表を見ると、睡眠リズムのばらつきや、日中の外出の様子がはっきりとわかります。
復職可能な状況の生活記録表
朝、いつもの時間に起床し、月曜日から金曜日まで、午前中からずっと図書館などに外出できており、そうした生活が、2週間以上続いています。このような生活記録表を見ると、「復職可能」と判断することができます。
生活記録表の記入は前もって伝えておく
生活記録表をうまく活用するためには、前もって「復職にあたっては生活記録表をつけてもらう」ことや、「その結果を持って復職を判断する」ということを、従業員に伝えておくようにします。
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