社内のメンタルヘルス対策を実施するには、特に、部下の健康管理に留意する立場である、管理監督者に向けた教育研修を実施することが重要です。本マニュアルでは「不調者の早期発見・早期対応」をテーマとした研修の実施方法について説明します。研修で用いる配付資料やスライド資料などもダウンロードできます。各職場でアレンジしてご活用いただければ幸いです。
本マニュアルは、厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金 労働安全衛生総合研究事業「労働者のメンタルヘルス不調の第一次予防の浸透手法に関する調査研究」の平成23年度総括・分担研究報告書(2012年3月、主任研究者 川上憲人、P50-58)に掲載されている事例の資料をダウンロードできるようにしたものです。
研修マニュアルと資料のダウンロード
- 研修の実施マニュアル(PDF)manual.pdf
- 研修で用いるスライドの例(PDF)slide.pdf
- 配付資料(PDF)handout.pdf
- 実習プリント(PDF)print.pdf
研修概要
- 時間:60分
- 講師:産業医または事業場内の産業保健スタッフ
- 対象者:管理監督者
- 対象人数:30~40人程度(5~6人のグループに分かれて着席)
内容
部下のメンタルヘルス不調のサインである「勤怠の変化」や「作業能力の低下」など、いつもと違う様子の変化に管理監督者が気づき、声かけをした後に、社内の相談窓口に連絡できるようになることを到達目標とした研修です。具体的な事例を用いたグループディスカッションなどを行い、理解を深めます。
研修の到達目標
- 事業所のメンタルヘルスケアの概要や相談窓口の利用方法を理解する
- 「いつもと違う様子」がメンタルヘルス不調のサインであることを理解する
- 気になる部下に声をかけて、話しを聴く手順を理解する ・気になる部下について、人事担当者や健康相談窓口に相談する手順を理解する
時間配分(合計60分)
- 挨拶と導入(5分)
- メンタルヘルスケアに関する基本的な知識(5分)
- 部下のメンタル不調の早期発見・早期対応の基本(5分)
- グループ討議の進め方説明(2分)
- グループ討議(5分~8分)
- グループ討議の発表、解説と質疑応答(22~25分)
- まとめ(3分)