これまで、このブログや、いろいろな雑誌の連載記事、書籍の執筆、セミナーなどで、いろいろな企業の担当者にむけて「メンタルヘルス不調で休んでいる従業員の復職支援」について説明してきました。
しかし、産業医の選任の義務がある従業員数50人以上の企業は、日本の全企業のうちわずか2.9%しかなく、従業員数でいっても日本全体の39.3%にすぎません（平成18年 総務省統計局 平成18年 事業所・企業統計調査より）。つまり、産業医としての活動は、日本全体の一部しかカバーできていないことになります。
どうすれば、より多くの企業にメンタルヘルス対策の取り組みを広げられるのでしょうか。そのひとつの試みとして、メンタルヘルス不調の復職支援の解説動画を作成し、YouTubeで公開することにしました。メンタルヘルス不調の復職支援について解説する「基礎編」は、今回を含め、全6回の予定です。今後ともよろしくお願いします。
動画の内容紹介
ありがちな復職支援の失敗事例として、復職後、すぐに体調を崩して再休職してしまったAさんの事例を解説します。Aさんの復職がうまくいかなかった原因はなんでしょうか。
復職支援が難しい3つの理由
メンタルヘルスの復職支援が難しいと感じられる理由としては「回復の様子がわかりにくい」、「復職可否の判断が難しい」、「復職後の業務調整が難しい」という3つの問題があります。
今後の解説動画の内容紹介
今後の5回の解説動画の内容を簡単に説明します。まず、復職支援の全体像について解説し、その後、「休職開始時の対応」、「休職中の対応」、「復職可否の判断」、「復職プラン作りと復職後のフォローアップ」について解説する予定です。
復職支援のマニュアルやツールの紹介
動画の中で紹介している復職支援のマニュアルやツール類は、以下のページで無料でダウンロードできますので、ぜひご利用下さい。
