職場復帰支援Q&A:復職時の業務調整について本人の希望をどこまで考慮するか

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質問:復職時の業務調整について本人の希望をどこまで考慮するか

復職の際に、部署、業務内容など、本人の希望をどの程度考慮する必要があるのでしょうか。

回答:本人の希望を100%聞き入れる必要はないが不安などを前もってヒアリングすることは重要

復職の際に本人の希望を100%取り入れる必要はありませんが、復職にあたっての不安や要望などを前もってヒアリングしておくことは重要です。本人が不安に思っていることや苦手に思っていることを具体的に特定することで、不安や苦手を乗り越えるための工夫を本人と一緒に考えることができます。また、職場で対応可能な範囲で、復職プランの内容を調整することも可能です。

移動や配置転換についての考え方ですが、基本的に、復職時に異動や配置転換を行うのは「本人が希望している場合」ではなく、「会社が必要と判断している」場合だとするとよいでしょう。例えば、ハラスメントが関連している事例では、再発防止と病状の悪化防止のために復職時に配置転換や異動を行うことがあります。同様に、対人関係が大きく悪化しており、当事者が顔を合わせることで職場での問題が再燃することが懸念される場合も、配置転換を考慮してよいでしょう。その他、本人の適正や能力面から、当該業務の継続は困難であると会社が判断している場合には、人材活用の観点から業務内容・部署・職種などの転換を行うこともあります。

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