職場復帰支援Q&A:生活記録表でわかること・わからないこと

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質問:生活記録表でわかること・わからないこと

復職の可否の判断について、生活記録表以外にも見るべきポイントはありますか? 生活記録表からわかること、生活記録表だけではわからないことがあれば、教えてください。

回答:生活記録表から回復状況の評価(復職可否の判断)に必要な情報はほぼ把握できる。職場の準備状況や復職についての懸念点などは生活記録表では把握できないため、本人・上司など関係者と話し合いが必要。

メンタルヘルス不調の再発を防ぐためには、十分に体力が回復してから復職するということが重要になります。そのため、復職前に、図書館などへの外出練習を行なってもらい、その様子を、生活記録表に記入してもらいます。その上で、毎日の外出練習を、2週間以上、安定して続けられるようになってから復職をする、というのが、生活記録表を用いるときのポイントです。

メンタルヘルス不調の職場復帰支援について、厚生労働省が発行している手引きには、職場復帰の可否の判断に必要な情報や、判断基準の例が紹介されています。本人の復職への意欲、病状の回復の程度など、職場復帰の可否の判断に必要な情報のほとんどを、生活記録表を用いて確認できると言って良いと思います。

一方で、職場の受け入れ状況や、職場復帰に関して心配な点などは、生活記録表だけでは評価できません。そこで、困っていることや、心配なことがないかどうか、前もって、本人や、職場の上司、場合によっては家族からも話を聞いておき、どんな調整や工夫を行うかを検討して、復職にむけた準備を進めていく必要があります。

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