メンタル不調で休んでいるとき、復職をあせりすぎないよう注意が必要です。無理をして復職した結果、以前より病気が悪化してしまうケースも珍しくありません。
職場復帰のためには「いつもの通勤とフルタイム出社を、無理なく続けられる生活リズムや体力」「業務に必要な注意力と集中力」が十分に回復していることが大切です。また「今後のストレス対策と心構え」なども必要です。
主治医や産業保健スタッフと一緒に、ひとつずつ確認していきましょう。
生活記録表をつけてみる
生活リズムを整えることは、職場復帰への第一歩です。そのため、主治医や産業保健スタッフから「生活記録表」をつけるよう、指示されることがあります。
生活記録表には「寝ていた時間」や「外出した時間」を大まかに記録します。回復していくにつれて、外出の時間が少しずつ増えていきます。
最終的には「いつもの時間に通勤電車に乗り、会社の近くまできた後、図書館に行き仕事に関する本を読んで午後まで過ごす」という生活を2〜3週間、無理なく続けられるようになることが目標です。
ただし、張り切りすぎは危険です。主治医や産業保健スタッフからアドバイスをもらいながら、無理をせず進めていきましょう。
チェックシートで回復状況を確認
会社の産業保健スタッフは、本人の職場復帰の際に「実際の出社や業務に必要な体力や注意力が回復しているか」をきちんと確認する必要があります。
本人との面談時に、次のようなチェックシート(PDFダウンロード)を活用すれば、回復状況をもれなく把握できます。
加えて、本人と「病気の原因と今後の対策」について十分に話し合うことも重要です。自分の病気やストレスについて本人がよく理解し、具体的な再発予防策が明確になっているかどうかは、復職の成否を左右します。
帳票・書式のダウンロード
「うつ病・メンタルヘルス不調 職場復帰サポートブック」に収録されている帳票を公開しています。ダウンロードしてお使いください。