職場復帰支援Q&A:復職後すぐに体調不良で欠勤する、ということを繰り返す事例

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質問:復職後すぐに体調不良で欠勤する、ということを繰り返す事例

復職後すぐに体調不良で欠勤したり、しばらく安定して勤務しているとおもったら、また、ふとしたはずみで欠勤が続くケースがあります。腹痛・下痢などの腹部症状を訴えて休んでいるようです。会社としては「勤怠が不安定なのは困るので、体調が改善して勤怠が安定する状況になるまで自宅療養」を命じたいのですが、主治医からは「(症状があっても我慢できる範囲であれば)なるべく会社に出るように」と言われているようです。産業医も「休んだからと言って、勤怠が今後安定するかどうかはわからない」と言います。このようなケースで、健康管理室としてはどのようにサポートすればよいでしょうか。

回答:本人が適切な問題意識を持てるよう、本人の価値観によりそって話を聞く

ストレスによって体の不調が出やすく、勤怠が安定しない状態が続くケースもあります。ちょっとした疲れやストレスによって、頭痛、微熱、腹痛、腰痛、倦怠感などの身体の症状が出現します。また、本人も「ちょっとした体調不良」を理由に仕事を休みがちになっており、長期休業には至らないものの勤怠不良が続いています。そのため、職場からも「あの人には仕事の負荷をかけられない」、「まとまった仕事は与えにくい」などと判断されてしまい、定型的な業務や他のメンバーのサポート的な業務しかアサインされないこともあります。その結果、「自分が休んでも仕事は何とかなる」と本人は考えるようになり、ますます、ちょっとした体調不良で休んでしまいがちになることがあります。

 このような場合、「長期に休むこと」や「病院で検査を受けること」は、体調の長期的な改善にはつながりにくいことも事実です。健康管理室としては、まず、正確な本人の勤怠を把握し、本人との定期的な面談の場などで、それぞれの体調不良についてヒアリングすることからはじめるとよいでしょう。

 その際に、本人を責めるような言い方はさけ、本人がこの状況のどこに問題意識を感じることができるかをよく観察します。例えば、症状が頻繁に起きることや症状がある日は思うように過ごせないことに問題意識を感じている場合には、「日常生活に支障がない程度の症状の改善」や「症状があっても日常生活に支障が出ないようにすること」を切り口に話をすすめめます。「職場であまり仕事を任せてもらえないこと」に問題意識を持っているような場合には、どんな状況なのか、どんなふうに仕事をまかせてもらいたいのか、そのためにはどのようなステップがあるか、などの話をします。中には「仕事はきちんとやっているのに、ときどき休んでしまうことばかりを注意される」ことに不満を感じている場合もあります。その場合は、具体的にはどのような時に、どんな形で注意されるのか、その時にどんなふうに感じるのか、どんなふうになるといいのか、ということを掘り下げます。

 結果的には「体調の変化に過敏になりすぎないこと」、「多少、体調に問題があっても出社すること」、「治療で多少なりとも改善できる可能性があるのであれば、医療機関に相談してみること」などの目標にむかって、本人を支援することになると思います。その過程においては、本人が適切な問題意識を持てるように、本人の価値観を理解しながら話を進めることが役立ちます。

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