分かりやすくしようとして分かりにくくなった張り紙

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最近、『分かりやすい表現の技術』 (藤沢晃治、講談社ブルーバックス) という本を読みました。地下鉄やデパートの道案内などの「分かりにくい表示」や「分かりにくい文章」について、なぜ分かりにくいのか、分かりやすくするにはどうすればよいのか、実例を交えながら解説されています。

先日、この本に書かれているような「分かりにくい表示」のおかげで、僕を含めた多くの社員が右往左往することがありました。

■ 面談会場は会議室 B です

都内のあるビルで健康診断後の面談をしていたときのこと。会議室Bを借りていたのですが、部屋を間違える人が多く、なかなか時間通りに進みません。気になって廊下に出てみると、下のような張り紙がありました。

なっ! 会議室Bで面談をしているのに、案内には間違ってAと書かれており、しかも順路はBを指しているという、とても分かりにくい案内になっています。担当者に連絡する時間もなかったので、「面談会場は会議室Bです」と、手書きで修正しておきました。

■ 訂正された張り紙

しかし、午後になってもあいかわらず部屋を間違える人が多く、気になって見に行きました。

面談に訪れた社員から指摘があったのか、修正された案内が掲示されていましたが、説明や順路は正しいのですが、色わけを間違えているせいで、これまたAなんだかBなんだかわからない説明になってしまいました。これでは、部屋を間違えるのも無理はありません。

資料を作っているときに、あわてて修正すると、かえって間違いを増やしてしまう、ということ、よくありますよね〜。