職場復帰支援Q&A:本人がかたくなに病院の精神科の受診を拒むとき

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質問:本人がかたくなに病院の精神科の受診を拒むとき

本人がかたくなに「(メンタルの)病気ではない」と言い張っているとき、どのように受診をすすめるのがよいでしょうか。独身で同居の家族はおらず、地方に高齢の両親がいるのですが、あまり連絡はとっていないようで、受診について家族の協力も得にくい状況です。

回答:本人が困っている「症状の緩和」や「生活の改善」を理由に受診をすすめる

会社が一方的に受診を指示するだけでは治療の継続が難しいことがあります。例えば「しぶしぶ1回は受診したが、その後、通院や治療を継続しない」という事態が起きがちです。病院の受診や治療を続けるためには「本人の困りごとを、病院に相談して解決したい」と思っていることが必要です

そこで、本人の「困りごと」は何かに注目して受診をすすめるようにします。この事例において「職場が困っていること」と「本人が困っていること」は何でしょうか。職場は「勤怠の乱れ」や「業務パフォーマンス」、また、「職務中の本人の言動(ふるまい)」などに困っているようです。しかし、本人にそうしたニーズは通じない場合もあります。そのような時は、本人の「健康面の困りごと」に着目します。夜、ちゃんと眠れない、気分が落ち込む、集中できない、不安やイライラが続いている、仕事や家事などが思うようにできない、など、本人の立場になって問題点を聞き取ります。本人にも「確かにそうだ」、「何とかできるものなら、治したい」と思ってもらうことが最初のステップです。

精神科の受診に抵抗感がある場合には、精神科の受診が特別でないことを説明します。たとえば、精神科のクリニックは特別な場所ではないこと、ふつうの内科のクリニックと同じような雰囲気で受診ができることなどを説明します。なお受診を拒む場合には、内科の病院でもよいので「まずは受診して、病院で体調について相談し、必要な治療をうけてもらうこと」を優先する場合もあります

受診について家族の協力が有効な場面もあります。例えば、統合失調症などで、本人の病識がなく、治療を受けなければ病状が悪化することが明らかな場合などです。受診を急ぐ場合には、とりあえず人事担当者や上司が付き添って病院を受診することもあります。しかし、その後、治療をきちんと継続するためには、家族の協力が欠かせません。遠方であっても連絡を取って状況を説明しましょう。ただし、治療にどのように協力できるかどうかは、それぞれの家族の事情によって異なります。

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