職場復帰支援Q&A:復職後の業務が準備できないときに復職を延期できるか

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質問:復職後の業務が準備できないときに復職を延期できるか

本人の職場復帰の準備が整っていたとしても、職場で与えられる業務がない、本人にできる仕事がないといった場合に、仕事が出てくるまで復職を遅らせることは可能でしょうか。

回答:ただ単に「今は仕事がないから」という理由で復職を延期することは避けたほうがよい

「復職する職場がなかなか決まらず、異動などの調整に時間がかかっている場合」や「体調管理のために職場の繁忙期を避ける必要がある場合」などには、復職をしばらく延期することはありえます。ただし復職を延期できるのはあくまでも「合理的な期間」であって、おそらく1〜3ヶ月程度が限度でしょう。むやみに復職を引き延ばすようなことは不適切です。

また、この質問のような「復職する職場や業務内容は決まっているが、その業務が今はない場合」に復職を遅らせることは適切でないと思われます。判例などでは、業務を他の部署から集めてきたり、社内で特別に業務を用意したりして、現実的に可能な範囲で業務の有無を検討する義務があるとされているからです。

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