質問:主治医に情報をたずねるときのポイント
復職の際に主治医に情報提供書を依頼したら、詳しい記載がまったく書かれておらず、まったく参考にならなかったことがあります。主治医との連携のポイントを教えてください。
回答:主治医の立場を理解した上で、会社の方針を伝えて、再度、具体的に問い合わせる
主治医は本人の健康が損なわれないよう、本人の利益を優先する立場です。就業に関しても、原則としては本人の雇用がおびやかされないように考えます。会社から何らかの情報提供を依頼しても、会社の方針がわからなければ、無難な情報提供にとどまることもあり、会社が本当にききたいことについてうまく情報を得られないこともあります。
そのような時は、会社が本当に困っていることは何か、会社が知りたいことは何か、どのような方針で対応しようとしているかを再度、主治医に伝えるようにします。書面でのやり取りが非効率的なときは、本人の了解を得たうえで、電話をかけたり、直接訪問したりして、会社の方針を伝えましょう。その際には、職場が困っていることや心配していることを、なるべく「客観的な出来事を事実ベースで」、「本人のことを批判せずに」伝えるようにします。
また、何を聞きたいのか具体的に質問することも重要です。「復職に当たっての留意点を教えてください」という漠然とした質問では、いろいろな問題の中から何を回答すればよいか主治医も迷うことがあります。主治医からの回答がはっきりしないときにも、特にたずねたいことを具体的に質問するとよいでしょう。