研修でグループディスカッションを行っているとき、グループ内での討議は盛り上がったけれど、グループごとの発表の場面になると、さっきまでの熱気はどこへやら、急に会場が静かになってしまうことってありませんか?
グループ発表を盛り上げて全体の議論を活性化したい
グループ討議を行うときは「グループ内の相互作用」はもちろんのこと、グループ間の全体の議論の相互作用もとても重要です。しかし、グループ発表のためだけに、模造紙などをわざわざ用意するというのも、時間がかかってしまいます。
スマホやタブレットのカメラ機能を活用する
そこで、おすすめしたいのが、グループ討議では、A4用紙に発表用のまとめを作成してもらい、 その資料をiPhoneやiPadを用いて撮影し、映像ケーブルでプロジェクタに接続してスクリーンに投影する方法です。
この方法なら、準備に時間をかけず、しかも、グループディスカッションの内容をあますことなく、全体に発表できます。グループでどんな議論があったのかをわかりやすく説明できるので、会場からの質疑応答なども生まれ、さらに議論が活発になります。
スキャナアプリを使うと書類をきれいに撮影できる
資料を撮影するときには、標準のカメラアプリでも十分ですが、専用のスキャナアプリを用いるとよいでしょう。写真の傾きやコントラストを自動的に調整してくれるので、文字がくっきりと見やすくなります。私は、iPhone / iPad用の無料アプリ「Doc Scan / Doc Scan HD」を使っています。
ただし、スキャナアプリを使うときには、撮影と画像処理に若干の時間がかかります。グループ発表の前に5分程度の休憩時間をもうけ、その間に資料の回収や撮影をすませておくとよいでしょう。
社内の研修で実際に使ってみました
先日、社内の衛生管理者や産業看護職が集まる会議で、「今後の生活習慣病対策」をテーマにグループディスカッションを行いました。短い時間でしたが、それぞれのグループが、効果的な生活習慣病の予防対策について真剣に討議を行いました。
グループ発表では、各グループが作成したメモをスクリーンに投影しながら発表してもらいました。いろいろな対策について、模式図やフローチャートなどを用いてわかりやすく説明してくれたおかげで、各グループの議論を会場全体で十分に共有することができました。