産業医のメールマガジン 59,800通の効果評価

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大阪地区で配信している「産業医のメールマガジン」。2005年1月の創刊からすでに50回を数えました。先日の読者アンケートには、お忙しいところ307件(26%)の回答をいただき、ありがとうございました。結果を参考に、メルマガの効果を分析してみました。次の報告書をご覧ください。
 
産業医のメールマガジン 59,800通の効果評価 (PDF: 215 KB)

報告書の内容から

以下、報告書の内容から、いくつか抜粋して紹介します (詳しくはPDFファイルをご覧下さい)。

「アンケートに回答してくれた人」は、もともとメールマガジンの熱心な読者であると予想されます。そこから得られた数字を円グラフにするのは、公平な集計という点ではかなりの反則技ですが、「以前より相談しようと思う」、「以前より身近に感じる」人がたくさんいたのは、素直にうれしかったです。

一般的に、健康推進室の社内広報活動を行うと、サービスの認知度が向上するため、相談件数が一時的に増え、病気の社員の数(発見数)も増加します。ところが、メルマガを開始してからも、健康推進室や産業医への相談件数はほとんど増えませんでした。その理由としては、「メルマガの広報効果がまったく無く、認知度は変化しなかった」、「全社員面談などを行っているため、すでに認知度は最大値に達していた」などが考えられます。

アンケート直前に配信した「こんな上司が部下を追いつめる?」という記事のインパクトが強かったせいか、上司と部下に関する回答が意外と多くなりました。「ストレス」と「ダイエット」というと、マーケティングの魔法のキーワードですが、確かにニーズは高いようです。このニーズにどのように対応するのか、検討が必要です。

社員の方から、ふだん、こんなにコメントをもらうことはありません。自分の仕事が「認められる」ことは、モチベーションを非常に高めてくれます。フィードバックの重要性を実感しました。アンケートの回答を見るたびに元気が出てきます。

今後の展開について

今回、アンケート調査を行うことで、皆さんの問題意識(ニーズ)をいくぶん定量的に把握することができました。「仮説」の裏付けをもうしばらく取ってから、今後、皆さんの健康により役立つ企画を行いたいと考えています。

ところで、よく「このメルマガを他の事業所に展開して欲しい」というご意見をいただきます。コンテンツの活用という点では、利用者の増加はとても有意義だと思います。しかし、全国に展開するには、各事業所のそれぞれの活動内容と整合性を取るなど、多くの手続きが必要です。もうしばらくの間は積極的な全社展開を行わず、地域密着型の配信を続けていきたいと思います。

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。