昨今の「メタボリック症候群ブーム」を受けて、健康診断への関心も高まっています。健康作りのきっかけとして、年に1度の健康診断をぜひ役立てたいものです。
■判定結果に惑わされるな!
健康診断の結果には「異常なし・経過観察・要再検査」というようなコメントが印刷されています。判定結果はもちろん重要ですが、そのコメントに目を奪われすぎてはいけません。判定結果に一喜一憂するだけでは、せっかく健康診断を受けた意味が半減してしまいます。
■健診結果の正しい読み方
健康診断の結果を見るときのポイントは、今年と以前のデータとを比べることです。たとえ数値が正常範囲内であっても、検査値が少しずつ変化していることもあります。
データが悪化しているときには、生活習慣の変化について考えてみましょう。仕事内容や勤務時間、通勤時間、食事のメニューや時間、飲酒量、喫煙量、身体の活動量、睡眠時間などの生活習慣は、メタボリック症候群とも大いに関係があります。
また、自分の検査データが高めなのか、それとも低めなのか、おおよその「自分の基準値」を知っておくことも大切です。
高血圧や糖尿病などの家系では、若いうちから検査データが高くなることもあります。そうした人は、データの悪化や発症を防ぐために、いっそうの注意が必要です。
■専門家に相談してみよう
健康診断結果の読み方やその対処法について、会社の産業医や保健師さん、かかりつけの医師、健保組合の電話相談など、専門家に相談してみるのもよい方法です。
この数字は高いのか、低いのか、重要な所見なのか、しばらく様子を見ていていいのか、自分の生活スタイルの中でどんなことに気をつければよいのか、どうすれば効果があがるのか、さまざまなアドバイスを求め、健康作りに役立てましょう。