職場復帰支援Q&A:通勤訓練を行う際の注意点

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質問:通勤訓練を行う際の注意点

復職前に通勤電車に乗る練習などをしてもらっています。その際の注意点について教えてください。

回答:「会社の近くまで来る」ようにし、会社に立ち入らせないようにする

復職前に出社練習や通勤訓練をしっかり行うことは、復職後の再発を減らす効果があります。出社練習とは、図書館などに通うことで外出する体力や生活リズムを回復させる練習のことです。また、通勤訓練とは、通勤時間帯にいつもの通勤経路を用いて「自宅から会社の近くまで」を実際に移動する練習のことをいいます。それぞれの実施にあたっては、産業医や主治医、心理職などの専門家の意見を聞いた上で無理のないように行う必要があります。

通勤訓練を実施するときには「最寄り駅まで」という運用がおすすめです。通勤練習を実施する際には、あくまでも復職に向けた社員個人の取り組みであって、業務ではないという位置付けを明確にする必要があります。そのため、一般的には会社の敷地内に立ち入らせないようにします。その際、「会社の前まで来て帰る」という運用にしてしまうと、「どこまで立ち入ってよいか」「門の前までなら」「ビルの1階までなら」「ドアの前までなら」などという問題が起きがちです。そこで、「最寄り駅まで」「近くの駅まで」、「会社の近くの図書館(や公共施設)まで」というように、「会社の近くまで来る」というやり方で実施するほうがよいでしょう。

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