2015年7月に厚労省から「ストレスチェック制度 簡単! 導入マニュアル」が公開されました。以前に公表された実施マニュアル(171ページ)と比べると、わずか8ページと超簡単になりました。
「簡単!導入マニュアル」には「ストレスチェックとは何か」「実施の目的」「いつまでに何をすればよいか」「気をつけること」がコンパクトにまとまっています。文字も大き目で、今まで「よくわからないなあ」と思っていた人にもオススメです。
ストレスチェックを外部委託するときの「簡単マニュアル」
厚労省の「簡単!導入マニュアル」は、ストレスチェックを内製するときのことが主に書かれてあります。ストレスチェックを外部委託する場合には、3〜4ページ目を次のように読み替えるとわかりやすいでしょう。厚労省のマニュアルとあわせて活用していただければと思います(画像をクリックすると拡大します)。
ダウンロード:簡単!導入マニュアル(外部委託する場合)(PDFファイル)
国がストレスチェック実施プログラムを無料公開する予定
厚労省のマニュアルの4ページにありますが、国が、ストレスチェックの実施プログラムを無料で公開する予定とのことです。Windowsで動く、ストレスチェック実施者用ソフトウェアと、受検者用ソフトウェアのセットになるようです。厚労省の資料にはスクリーンショットなども掲載されていますが、詳しい使い方などは不明です。
ただし、社内のリソースが少ない事業所や、従業員の健康情報の適切な管理体制が整っていない企業では、こうしたツールがあってもストレスチェックを完全に内製することは難しいかもしれません。厚労省のプログラムを用いて、実施を補助したり、導入を支援したりするようなサービスにも需要がありそうです。
来年まで様子見の企業も多い? 本格的な展開は来年度から?
ストレスチェック制度は今年(2015年)の12月から義務化され、2016年11月末までに1回目を実施しなければなりません。しかし、ストレスチェックをすでに実施している企業以外は、「来年度になるまで、他社の導入状況など、様子を見よう」とするところも多いようです。本格的に取り組みが広がるのは2016年度以降になるかもしれません。
なるべく「簡単に」説明しよう!
「もし、それを簡単に説明できないのなら、あなたはそれを十分に理解していないのだ」というアインシュタインの言葉もあります。この「簡単!導入マニュアル」を活用して、ストレスチェックをなるべく簡単に説明していきたいと思います。