産業医には、実際に従業員が仕事をしている現場の作業環境や、作業の安全性を点検する「職場巡視」という仕事があります。職場巡視を行うときにはデジタルカメラを記録を残し、報告書の作成などに役立てています。先日購入したFUJIFILMのFinePix F10は、この用途に非常に向いた、とても便利なデジタルカメラです。
■ 屋内でもフラッシュなしで明るい写真が撮れる
職場巡視の多くは工場やオフィスなどの屋内で行われます。通常のコンパクトデジカメを使うと、屋内では暗い写真しか撮れません。かといって、あまりバシャバシャとフラッシュを光らせても作業のじゃまになります。FinePix F10はISO 800~1600の高感度で撮影できるので、屋内でも明るい写真を撮ることができます。
■ シャッタースピードが速いので手ぶれしない
フラッシュを使わずに屋内撮影をすると、通常のコンパクトデジカメではシャッタースピードが1/30~1/13秒と遅くなり、手ぶれを起こしてしまいます。その点、FinePix F10はフィルム感度が高いので、屋内でもシャッタースピードは1/120~1/60秒と速く、手ぶれを起こすことはまずありません。
■ バッテリーが長持ちする
1回の職場巡視で、多いときには200枚くらいの写真を撮ります。以前使っていたデジカメはバッテリーが小さく、職場巡視の終盤近くになるとバッテリー切れの警告が出ていました。FinePix F10は1回の充電で約500枚の撮影ができるので、いくつものフロアを一度に巡視するような時でも安心です。
■ 手ぶれ補正機能は意外と効果がない?
職場巡視のときには、現場担当者の説明を聞きながら、メモを取ったり質問をしたりしながら、短い時間であちこちをまわるため、落ち着いてシャッターを切ることはできません。手ぶれ補正機能は1~2mmのわずかな手ぶれには有効でも、大きな手ぶれを完全に補正することはできません。以前、光学手ぶれ補正機能のついたデジカメを使っていましたが、半分くらいの写真に手ぶれが残っていました。
■ 誰でもそれなりの写真が撮れる!
カメラの使い方に不慣れな人でも、素早く、きちんと記録を残すことができるという点で、FinePix F10は職場巡視には最適のデジカメだと思います。いやあ、いい買い物をしたなあ!! (←実はこれを言いたかった)