質問:気分が落ち込みそうな話を休業明け早々に伝えてもよいか
長期休業により、職能ランクが下がり、その結果給与も下がるケースがあります。そうしたことを、いつ、どのように、本人に伝えればよいでしょうか。本人にとってはマイナスの話なので、気分が落ち込むなど病状に影響するのではないかと心配です。
回答:事前に産業医や心理職と相談して対応する
メンタルヘルス不調の場合、復職直後はまだ病状が不安定なこともあります。事前に産業医や心理職と相談して対応してください。本人の気分が落ち込むような話を伝えるときには、次のようなステップを踏みます。
- どのような話を伝えるかを事前に産業医に説明し、話の伝え方や以下の2〜5の対応について相談する。
- 話を伝える直前に産業医などとの面談を行い、当日の健康状態が悪くないかどうかを確認する。
- 話を伝えるときに、場合によっては(本人が希望する場合などは)産業医・看護職などが同席する。
- 話を伝えた直後に、場合によっては本人と産業医・看護職などが面談する時間を設ける。
- 健康状態への影響が心配な場合などは、話をした数日後~1週間後などに産業医面談などを行う。
話をする際には、「復職直後にこうした話をすることになって申し訳ないが、前もって通知しておく必要があるので」というような前置きをしておくことも大切です。本人の落ち度を責めるような言い方は避けましょう。本人の能力や努力が足りなかったせいではなく、「一定期間の休業を行った場合にはルールによってこういう取り扱いになる」というような手短な説明がよいと思われます。