最近、にわかに「ホームシアター」なるものに興味が出てきました。以前はTVなんて大きさが違うだけだろう!!と考えて、あまり気にしていなかったのですが、最近ではワイドテレビだとかハイビジョンだとかプラズマテレビだとか液晶プロジェクターだとか、いろいろな種類があるようです。
色々調べてみたところ、最終的に目にする映像の品質は (1) 元の映像情報、(2) 再生装置、(3) 表示装置 の性能によって総合的に決まるようです今回は元の映像情報について、どのような種類があるのか調べてみることにしました。
映像情報
PC の世界では画面の大きさは1024×768ピクセルといったように実際の数値で表されます。これに対してテレビの画像は (1) 走査線数、(2) インターレース方式かプログレッシブ表示か、(3) 縦横比と画面の大きさ の3つによって決まっています。
走査線数
走査線数とはテレビ画面の縦方向の解像度のことです。通常のテレビ放送は走査線数525本 (有効走査線数480本) で放送され、ハイビジョン放送はその倍の1125本(1080本)です。有効走査線数というのは実際にテレビの画面に表示される走査線の本数を表します。
インターレース表示
テレビは秒間30コマで放送されていますが、実際には、奇数ラインと偶数ラインの2枚の絵を秒間60コマで交互に送信し、2回の表示で1つの画面を作り出しています。これをインターレース方式と言います。録画したビデオなどにも奇数ライン、偶数ラインの映像情報が交互に記録されています。
プログレッシブ表示
これに対して1回の表示で1つの画面を映し出す方式をプログレッシブ方式といい、画像のちらつきが抑えられ解像度も向上します。市販のDVD などはプログレッシブ方式で録画されています。最近のテレビではインターレース方式の信号を補完してプログレッシブ方式で表示する機能をそなえたものもあります。
縦横比
通常のテレビの縦横比は4対3ですが、ハイビジョンやワイドテレビなどは16対9です。走査線数はどちらも同じで、ワイドテレビのほうが横に広い画面になっています。ワイドテレビの縦横比はビスタビジョンと呼ばれる映画のスクリーンとほぼ同じです。
また、最近のハリウッド映画などはシネマスコープサイズ(1:2.35)というさらに横長のスクリーンで上映されます。シネマスコープサイズで収録されたDVDをワイドテレビやスタンダードテレビで表示すると、上下に黒い帯が入ります。
画面の大きさ
テレビの大きさは画面の対角線の長さ(インチ)で表示されます。ブラウン管テレビは外径寸法で表示され、実際の映像はそれよりやや小さく映ります。プラズマテレビや液晶テレビは有効画面の対角寸法で表示されており、同じ型のブラウン管テレビよりも大きな映像が楽しめます。
次回は、信号を伝えるケーブルの種類などについてまとめてみようと思います。