産業医もオススメ! 2005年のウォームビズ・アイテム

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御堂筋のイチョウがやっと色づいたと思ったら、急に寒くなってきました。体を冷やすと体力がうばわれ、カゼをひきやすくなります。今年は夏のクールビズに引き続き、ウォームビズが注目を集めています。デパートの「ウォームビズ売り場」にもさまざまな商品が並んでいますが、その中から産業医の目線で選んだ一押しアイテムをご紹介しましょう。

脳と体を温める『マフラー』

首のまわりには太い血管が走っているため、寒いときに熱が逃げやすくなっています。頭へ向かう血液が冷やされると脳は「寒い」と感じ、暖められると「暖かい」と感じます。また、襟元は衣類の中の暖かい空気が逃げやすい場所でもあります。マフラーを巻いて首から背中を暖めると、結果的に全身を暖めることができます。

マフラーを巻くコツは、暖かい空気が逃げないよう、外に出る前に巻くことです。手袋などを併用しても防寒効果はあがります。

薄着でも暖かい『機能性肌着』

ウィンタースポーツ用のウェアに使われている化学繊維には、マカロニのように中空にしたり、断面をひょうたん型にしたりして、保温性や保湿性を高める工夫がこらされています。また、効果の程はわかりませんが、水分を吸収すると発熱する素材もあるとか。

このような繊維を使った肌着をつけると、重ね着1枚分の効果があると言われています。試しに1枚買ってみてはいかがでしょうか。男性用と女性用にさまざまな商品があります。

エネルギー対策の一環として、オフィス内の暖房も今年は控えめになっています。足下の冷えには膝掛けなどが効果的です。暑さや寒さには個人差もありますので、お互いに気づかいながら、寒い季節を暖かく過ごせるといいですよね。

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。