質問:一人暮らしの社員が休職するときに注意することは
一人暮らしの社員がメンタルヘルス不調で休職することになったとき、注意すべきことは何でしょうか。本人と連絡が取れなくなったときにどう対応すればよいでしょうか。
回答:
一人暮らしの社員が自宅療養するときには、「食事など基本的な生活ができているかどうか」に注意が必要です。食事も取れないほど症状がひどい場合には、家族にしばらく同居してもらってサポートしてもらう、実家に戻って療養する、入院する、などの対応が必要となります。
しかし、実家に戻って療養することにはデメリットもあります。例えば、「主治医が交代する必要がある」、「復職時に独身寮に戻る判断を行う必要がある」、「家庭の状況によっては必ずしも実家が療養に適した環境ではない場合がある」などです。会社によっては「独身寮などに入居している社員は、病気療養のときに実家に戻るように」というルールを設けているところもありますが、一律に運用するのではなく事例ごとの判断も必要になります。
その他の注意点としては、休業中に本人と連絡が取れなくなるリスクを避けるために、療養開始時に、実家の電話番号や住所も教えてもらい、本人に「1週間以上連絡が取れないときには実家に連絡する」旨を伝えておくとよいでしょう。