VDT作業の疲れにはストレッチを!

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ディスプレイ画面に向かって行う作業をVDT作業(VDT: Video Display Terminal)と言います。以前は「新しい作業の形態」として注目されていましたが、PCが普及した現在では、多くの職場でVDT作業はまるで当たり前のことになってしまいました。
 
VDT作業によって、眼の疲れ、肩こり、イライラなど、さまざまな疲労症状が出現することがわかっています。長時間同じ作業姿勢を強いられることが、疲労を招く主な原因です。疲労症状を予防するためには、正しい姿勢で作業すること、1時間に1回程度の休止時間を取ること、こまめにストレッチを行うことなどがとても効果的です。

以前、ひどい肩こりを経験したことがあります。1週間、朝から晩までぶっ続けの講習を受けたときのことです。狭い椅子に一日中ずっと座り続けていたところ、2日もしないうちに背中から後頭部にかけてガチガチに固まってしまいました。宿に帰って熱いシャワーを浴びても改善せず、ベッドに入ってもなかなか寝付けません。身の置き所がない感じで、頭痛がひどくて講義にも集中できないほどでした。

地獄に仏というか、非常にラッキーなことに、4日目の実習講義で簡単なストレッチのやり方を教わりました。肩や腕の筋肉がほぐれる感覚が気持ちよく、それから休み時間のたびにストレッチをしてみたところ、あんなにひどかった肩こりが少しずつおさまってきたのです。1週間の日程が終わるころには、ほとんど治ってしまいました。

参考: この記事は、私が専属産業医として勤務している会社で、全社員に向けて毎週配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。