タブレットPC レビュー (2) : 入力パネルを用いた文字認識

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タブレットPCでは「入力パネル」を使い、すべてのアプリケーションでペンを使って文字を入力できる。日本語入力パネルではマス目の中に文字を書いていく。英語入力パネルでは筆記体も認識する。

■ 入力パネルを用いた手書き日本語入力

タブレットPCでは「入力パネル」という機能を使って手書き文字を入力します。タスクバーのアイコンをタップするか、ペンを画面から浮かせたまま左右に3~4回素早く振る「ジェスチャー」をすると次のような入力パネルが起動します。


日本語の入力パネル。タスクバーにあるのは起動ボタン。

入力パネルには、英語入力、日本語入力、文字入力、キーボード入力の4つのパネルがあります。日本語入力パネルにはマス目が表示されていて、ここに文字を書き込めば自動的に認識されます。マス目がいっぱいになったら近くにある「送る」ボタンを押すと、テキストがアプリケーションのカーソル位置に挿入されます。

あまりひどいクセ字や続け字でない限り、かなりの精度で手書き文字を認識してくれます。マス目の大きさとウィンドウサイズを調節して、マス目を2行ぶん表示すると、次の行を書き始めたときにテキストが自動的に送信され、続けて文章を書き込めるようになります。

キーボード入力と比べると、手書き入力はずっと時間がかかります。しかし、短いメールの返事を書いたり、WEBフォームに入力したりするには十分だと感じました。キーボードを使えないような状況や、どうしてもキーボードが苦手なユーザーには、精度の高い手書き入力はとても重宝されるでしょう。

■ 英語の入力パネル

英語の入力パネルにはマス目はなく、ガイドとなる線が引かれています。ブロック体でも筆記体でもほとんど走り書きのようなふにゃふにゃした曲線でも、正確に認識してくれるのには驚きました。左利きのビル・ゲイツの悪筆(?)でも認識できるよう、かなりがんばって作ったということです。


英語の入力パネル。筆記体も認識する。

■ Windows XP Tablet Edition 2004 での文字入力パネル

マイクロソフトはタブレットPCの次バージョンとなる「Windows XP Tablet Edition 2004」の提供を2004年第2四半期に予定しています。現行のTablet PCユーザーには無償でバージョンアップが行われるそうです。

新しいバージョンでは入力パネルの機能が大幅に向上しており、パネルの位置や文字数が自動的に調節されたり、パネル内での漢字変換や、英数字入力時の自動切り替えなどの機能が追加されるそうです。どれも便利な機能ばかりですね。楽しみです。