うつ病の社員の治療と休職

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うつ病は「生命のエネルギーが欠乏した状態」です。意欲の低下・食欲の低下・睡眠障害・集中力や判断力の低下などがその症状としてあらわれます。うつ病はありふれた病気で、軽いものまで含めると10人に1~2人の頻度で発症します。うつ病は内服薬によって治療し、休職して休むことで必ず完治します。

これまでのデータから、仕事を休む期間は最低3ヶ月間は必要だといわれています。僕が産業医として働いている会社には、うつ病の社員を原則として3ヶ月間休ませ、段階的な業務調整を行いながら復職させる制度があります。この制度を利用して、多くの社員が職場に戻って元気に働いています。


うつ病の一般的な治療経過 (クリックすると拡大)

会社によって、病気で休職できる期間や、復職の際の制度は異なりますが、うつ病で休職した方は一般的に上の図のような経過をたどって回復してきます。「うつ病は治療すれば必ず治る」ものです。また、全員が会社を休まないといけないほど症状が重いわけでもありません。早めに専門医を受診し、必要であれば社内の窓口(健康管理室・保健師・産業医など)に相談してください。