「行動科学」でダイエットを成功させる

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人が行動をするかどうかは「行動の直後に何が起こるか」という結果によって決まります。その人にとって好ましいことが起こったり、嫌なことを避けられたりすると、次からもその行動を繰り返します。逆に、好ましい結果が得られなかったり、何か嫌なことがあったりすると、その行動はだんだんと少なくなります。

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また、その結果が「今すぐ確実に」起こる場合には、行動への影響は大きくなります。逆に、その結果が「確実かどうかわからない」場合には、行動への影響は小さくなります。

ダイエットが難しい理由

例えば「ダイエットをする」という行動を例に考えてみます。甘い物を食べると、その結果として「満足感や幸福感」という好ましい結果が、今すぐ、確実に得られます。将来的には「体重が増えるかもしれない」「病気になるかもしれない」という心配もありますが、そうした好ましくない結果が起こるかもしれないのは先のことです。このような仕組みから「甘い物を食べる」という行動は繰り返されやすいのです。

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次に「甘い物をガマンする」という行動を考えてみます。甘い物をガマンすると、その結果として「イライラ、不満足感」などの好ましくない結果が確実に起こります。一方で「体重が減る」「病気を予防できる」という好ましい結果が得られるのは、ずいぶんと先のことで、確実ではありません。このような仕組みから「甘い物をガマンする」という行動は起こりにくくなります。

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ダイエットを続けるには

健康づくりの行動を続けるためには「行動した後に、好ましい結果が確実に得られるようにする」という仕掛けを作ることが重要です。例えば、甘い物をガマンした日はカレンダーに印をつけ、その印が10個たまったら好きなCDを買うなど、自分にとって魅力的なごほうびを設定する方法などがあります。

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