2005年・インフルエンザのガイドライン

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2005年: インフルエンザのガイドライン
◎ 突然38~40度の高熱が出たら、出社せず病院へ行く
◎ その時、最も感染性が高い
◎ インフルエンザだと診断されたら、そのまま家に帰る
◎ 解熱するまで出社しない
 

インフルエンザの予防法

インフルエンザの主な感染経路は、空気中に浮遊するウィルスを吸い込む飛沫感染と、手などに付着したウィルスが口に入る経口感染の2つです。そのため「うがい」と「手洗い」、「空気の入れ換え」が重要になります。ウィルスは湿気に弱く、部屋の加湿も有効です。マスクをつけると気道粘膜の乾燥を予防できます。疲れている時は感染しやすいため、人混みを避けるようにしましょう。

もちろん予防接種も効果的です。現在のワクチンはAソ連型・A香港型・B型の3種類のインフルエンザすべてに効果があるように作られています。接種を受けると、かかりにくくなり、かかった時も重症化を防げます。中和抗体ができるのは2~4週間後なので、12月中旬までに接種しておきましょう。費用は全額自己負担で約3200~3800円です。

突然38~40度の高熱が!! もしかしてインフルエンザ?

突然38~40度の高熱が出るなど、インフルエンザを思わせる症状が出た時は「出社せずに、すぐに病院に行く」ことが重要です。この時期はウィルスの増殖が盛んで、最も周囲にうつしやすいからです。タミフルなどの抗ウィルス薬は、この時期(発症後48時間以内)に飲まないと効果がありません。15分ほどでインフルエンザの診断ができる迅速検査キットも普及しています。もしインフルエンザだと診断されたら、決して出社せず、そのまま帰宅して下さい。

家に帰ったら、水分をしっかり飲んで、暖かくして寝ていましょう。家庭内での感染を予防するため、家族全員の手洗いとうがいを徹底しましょう。念のため、手を拭くタオルを別々にします。さらに部屋の加湿や空気の入れ換えをして、ウィルスを家の中から追い出すようにするといいでしょう。

インフルエンザは一般の風邪と比べて症状が重く、1週間は寝込んでしまいます。最大のポイントは「他の人にうつさないこと」です。発症して3~7日後までは感染性が高いと言われています。ちなみに学校保健法では「解熱して2日を経過するまで出席停止」と定められています。

次の新型ウィルスの登場はいつ?

インフルエンザウィルスはA型、B型、C型の3つに大別されます。A型インフルエンザウィルスは、H1~15、N1~9の組合せによってさらに細かく分けられます。例えばA香港型ウィルスはH3N2で、Aソ連型はH1N1です。

ウィルスは常に突然変異を繰り返しているため、全く新型のウィルスが登場することもあります。1918年にはスペイン型、1957年にはアジア型と呼ばれる新型が流行しました。現在の香港型は1968年、ソ連型は1977年に登場したものです。新型ウィルスに対する免疫を持つ人は誰もいませんし、既存のワクチンの効果もありません。そのため、多くの犠牲者を出しています。

最近注目を集めているのは、鳥インフルエンザと呼ばれるH5N1型ウィルスです。以前は鳥から人間への感染力はないとされていましたが、1997年以来、年に十数名の感染例が報告されています。もしも人間同士で感染する新型ウィルスが登場すると、世界的な大流行が起こると懸念されています。

◆関連
ELECTRIC DOC. – カゼとインフルエンザの見分け方は?

◆参考
2005年風邪対策のトレンドは「水うがい」
日本医師会 インフルエンザQ&A (平成16年度版)

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。