プレゼンテーション中に起きた悲劇

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先日、会議中にレーザーポインターの光が目に入るという事故が起きました。幸い大事にはいたりませんでしたが、レーザーポインターの光を直視するのは太陽を虫眼鏡で見るのと同じくらい危険なことです。視力低下や失明のおそれもあり、レーザーポインターの取り扱いには注意が必要です。

・あちこち動かさない
・決して聴衆の方に向けない
・スクリーンに向けてからスイッチを入れる

もしレーザーポインターの光を1秒間以上直視してしまったときは、網膜に障害を受けている可能性があるため、痛みや異常がなくても眼科を受診してください。注意を喚起するためのポスターを用意しました。会議室に掲示するなどしてお使いください。


レーザーポインター使用上の注意 (PDF, 150 KB)

レーザーポインターと事故の歴史

レーザー光線は20世紀最大の発明のひとつと言われています。身近なところでは、CDやDVDの信号を読み取る装置や、光ファイバーに信号を送る光源として用いられています。またレーザーメスやレーザーカッター、コンピューターの半導体加工装置など、医療や工業の分野でも活躍しています。

レーザー機器はその出力の大小によって管理基準が定められています。一般のレーザーポインターは低出力で、皮膚に照射しても害はありません。しかし太陽光の100倍以上の明るさを持つため、目に入ると網膜が火傷をしてしまい、視力低下や失明の原因となります。

1997年ごろ、おもちゃのレーザーポインターによる子供の事故が相次ぎました。国民生活センターや眼科学会でも報告され、NHKの特集番組まで作られるなど危険性が広く呼びかけられました。現在、玩具店などでの販売は法律により規制されています。

安全で、効果的なプレゼンテーションのために

レーザーポインターには「光が目に入ると危険です」という警告表示が必ずついています。しかしそれを知らないのか、スイッチを入れたレーザーポインターを無神経に振り回す人がいます。いくら発表の内容が優れていても、これでは印象が台無しです。

効果的で安全なプレゼンテーションを行うためには、光がぶれないようレーザーポインターをしっかり持ち、必要なところにだけ照射するようにします。光がフラフラしていると聴衆は疲れてしまいます。あちこちを指さなくてすむよう、説明やスライドの組み立てを工夫することも大切です。

参考資料
国民生活センター:報道発表資料 (2000年11月6日) 
消費生活用製品安全法

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。