2005年風邪対策のトレンドは「水うがい」

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先週ひどい風邪をひいてしまいました。風邪予防の3本柱は「加湿・洗浄・免疫力」。加湿器やマスクを使って気道粘膜の乾燥を防ぎ、手洗いとガラガラうがいでウィルスを洗い流すことがポイントです。

外はますます寒くなり、風邪の季節もこれからが本番です。風邪を予防するにはどうしたらいいのか、風邪を早く治すにはどうしたらいいのか、最新の研究結果を交えながらお話しします。

風邪とはどんな病気?

風邪とは「鼻やのどの粘膜にウィルスが感染して炎症を起こす病気」の総称です。炎症の起きた場所によっていろいろな症状が起こります。

  鼻の症状: 鼻水、鼻づまり、くしゃみ
  のどの症状: のどのイガイガや痛み、せき、たん
  全身症状 : 微熱、全身倦怠感
  胃腸症状: 腹痛や下痢

ウィルスが感染してから風邪の症状が出るまでの潜伏期間は5~6日です。風邪の症状は2~5日続きますが、少しずつ軽くなり、1週間もすれば完治します。

風邪を予防するには?

風邪の予防には、ウィルスが体に侵入しないようにすることが一番です。特にこの季節は気道の粘膜が乾燥するため、ウィルスが体内に侵入しやすくなります。疲労や栄養の偏り、体温の低下などは、免疫力を落とし、ウィルスの感染や増殖を招きます。

気道粘膜や手を清潔に保ち、ウィルスの侵入を防ぐために、手洗いとガラガラうがいを励行しましょう。1日3回、水でガラガラうがいをすると、風邪の発症率が26%から17%に低下したという研究結果があります。

室温や温度も重要です。加湿器やマスクなどを使い、のどの粘膜の乾燥を防ぐようにしましょう。湿度50~70%が目安です。体を冷やさないよう服装や室温にも気をつけましょう。

風邪のひきはじめの対処法は?

のどの違和感や鼻のむずむずなど「風邪をひいたかな?」と感じた時期に十分なケアをすることで、ウィルスの増殖を抑えることができます。

うがい、マスク、加湿器などで気道粘膜の乾燥を防ぎ、炎症の広がりを抑えましょう。ビタミンが豊富で消化によい食事をして、安静にしてゆっくり休養をとることも大切です。どうしても休めないときには、栄養ドリンクなどを飲むのもよいでしょう。

風邪をひいてしまったときは?

風邪をひいてしまったときは安静と休養が何よりも必要です。部屋を暖かくして、乾燥にも注意しましょう。水分とビタミンCの補給も大切です。うがいをすると炎症の広がりを予防できます。

湯冷めするとますます体力を消耗するため、熱があるときの入浴は控えましょう。熱がないときは入浴してもかまいません。あらかじめ部屋を暖めておき、ぬれた髪はすぐに完全に乾かすなど、入浴後に体を冷やさないようにしましょう。

風邪薬を上手に選ぶ

風邪薬は「風邪を治す」薬ではなく、風邪の症状を和らげるものです。症状にあわせてうまく薬を使えば、つらい症状を和らげることができます。薬局で買える市販薬と病院で処方される処方薬の成分に大差はありません。

  症状が2つ以上あるとき: 総合感冒薬
  のどの症状: うがい薬、トローチ、のどスプレー
  鼻の症状: 鼻水用の鼻炎カプセル、点鼻薬
  せき・たん: せき止めシロップなど
  食欲不振: 栄養補助食品など
  発熱・頭痛: 解熱鎮痛薬

薬を飲むとかえって治りにくくなる?

風邪をひいたときに熱が出るのは、ウィルスを排除する免疫の働きです。解熱鎮痛薬で初期のつらい症状は緩和されても、風邪の治りは遅くなるといわれています。

抗生物質は細菌に効く薬です。風邪の原因となっているウィルスには全く効果がありません。風邪の80~90%はウィルスが原因です。一般的に、抗生物質を風邪の治療に用いることはありません。

参考
風邪の予防には水でうがいを 京大研究 (京都新聞)
ドクターQ&A 風邪の予防と対策 (self doctor)

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。